てんかん発作で注意しなければいけないこと

てんかん発作には、脳の全体に異常な興奮が起きる場合と、部分的に興奮する場合があります。前者は全身が痙攣したり脱力したりすると同時に意識を失いますが、多くの場合発作は数分で治まります。子供に多い欠神発作では、意識は失わず、しばらくボンヤリするだけなので、てんかんとは分からないこともあります。後者は体の一部分だけが痙攣したり、感覚を失ったりします。ただし痙攣が全身に広がったり、意識障害を起こす場合もあります。
てんかん発作を起こした人は、意識がなかったり脱力したりしていますから、周囲の人の介助が必要になります。まずは倒れてケガをしないように注意し、危険物を遠ざけることが大切です。意識が朦朧として意味不明な行動をしているときでも、無理やり押さえつけたり、大声で注意を促したり、背中を叩いたりしてはいけません。意識が回復するまで、黙って見守ることが基本です。痙攣が激しく呼吸困難な場合は、顎を持ち上げて気道を確保します。ベルトや胸元を緩めるとともに、嘔吐物で窒息しないよう、寝かせるときは首を横向けにします。ただし物を噛ませるのは窒息の危険があるため良くありません。てんかんは発作が治まっても、数分間は意識のはっきりしない状態が続きます。この間は物を上手く飲み込めないので、薬などを与えてはいけません。
意識が充分回復しないうちに次の発作が起きたときや、発作が長く続いて治まらないときは、すぐに医師の診察を受ける必要があります。てんかんは自分では症状を把握しにくいので、周囲の人が発作の状態や継続時間、原因と考えられる状況などを記録しておくことも大切です。それによって治療の指針が得られる可能性があります。