意識喪失・けいれん・頭痛の発作と日本てんかん学会

てんかんは脳の中で異常な放電が起こり、そのために意識を失ったり全身がけいれんしたりする病気です。昔は子供の病気と考えられていましたが、現在では高齢者になってから発症するケースも知られています。原因には遺伝的なもの、外傷によるもの、出産時の異常によるものなど、さまざまな要素があると言われています。また強い光の刺激や飲酒・ストレスなどは、てんかんの発作が起こるリスクを高めます。てんかんの患者は日本には推定100万人いますが、ほとんどは薬で症状を抑えることができ、普通の日常生活を送っています。
てんかんの発作のひとつに頭痛があります。頭痛がひどくなって意識障害に至ったり、めまいや吐き気を伴ったりします。全身けいれんなど重い発作の後は、頭痛が1時間ぐらい続くこともあります。またてんかんの患者には、発作に関係なく偏頭痛を持つ人が多く見られます。抗てんかん薬を服用すると、偏頭痛も治まることがあります。
てんかんの治療には薬物療法や外科治療が行なわれます。日本てんかん学会のガイドラインによれば、抗てんかん薬で患者の6~7割は長期寛解しますが、薬をやめると再発するリスクもあります。一般には寛解しても2~4年は投薬が必要と考えられます。また最近では大脳皮質の一部を切除したり、脳梁を切断したりする手術も増えています。これらは難治性のてんかんに対して施行され、成人では8~9割の寛解率を示すとされています。施行している医療機関は、日本てんかん学会のサイトから知ることができます。またてんかんの診療経験が豊富な臨床専門医の名簿も、日本てんかん学会のサイトに掲載されているので、発作に悩んでいる方は参照すると良いでしょう。